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絵画というもの
どんなに生命(外道は自然という)を模写しても生命そのものを描きつくすことはできない。一分の模写である。人はこのレプリカに価値があるように思っている。高額で売買もされる。時には、発想が逆転して、生命そのものよりも価値があるように錯覚してしまう。本当は、出来上がったレプリカ絵画よりも、生命そのものを模写する過程で、画家が得る生命認識に価値があるのである。だから私は、作品よりも生命そのものに関心があり、描く行為を評価する。多くの子供は、自ずと絵を描き始める。私の子供もそうであった。紙に鉛筆や絵の具で描くのなら良いのだが、ふすまや壁に描きまくったのでたいへん困ったものである。それは生命を認識しようとする尊い行為なのである。子供の絵は稚拙であるがおもしろい。それは、生命そのものをみつめて描き、うまく描こうとか、こう描かなければ、というような意識も制限もないからである。
レストラン•ド•ラ•コルドヌリ
レストラン•ド•ラ•コルドヌリ 1985年
1985年5月、フランスへ絵画遊学へ向かう機内でドイツへ医学留学する邦人と同席し「シルブプレ」というフランス語を教わっただけで、マロニエ咲くチュイルリー公園に居た。この絵は最初に描いた小さなレストランの写生画である。
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