治療例 of Masaki Toshio New Site

唯心論でも唯物論でもない生命論を展開します。

カイロプラクティックで糖尿病を治療

平成4年6月
ある日、中年の男性(Tさん58歳)が私の田端のカイロプラクティックオフィスに入って来ました。初夏なのに足の裏が氷のように冷えると訴えます。聞けば田端裏駅近くの辻内科医院の院長先生からの紹介で来たと言います。はて辻先生には知己がないのにといぶかっていました。
問診では、血糖値が食前で480、食後で630あり、毎日インシュリンの自己注射と8種類の薬を飲んでいると言いました。そして、3年半も治療しているがますます悪くなる一方だと言うのです。どうやら先生に厄介払いで「正木整体院にでも行って見なさい」と言われて来た様子なのです。
当時私はロイ・スウェットDCのアトラスオーソゴナルテクニック(AOT)というホールインワン(HIO)カイロプラクティックを実践していました。これは特殊な器具で頸椎1番の横突起をアジャストして全骨のゆがみを整えるという極めてソフトな手技でした。
初回の治療を終えるとTさんは、それっきり来なくなりました。
1ヶ月を過ぎたころ、Tさんの奥様から電話がかかって来ました。「整体の効果があったようなので往診してほしい」と言うのです。「多忙だから行けません」と断ると「奥さんでもいいから来てください」と言います。なので整体師の女房に行ってもらいました。
しばらくすると女房から電話がかかって来ました。「大変です。患者さんが立てなくなってしまいました」と、電話の向こうでうろたえています。よく聞くと冷えを訴える下肢をサービスで3時間揉んだらトイレにも行けなくなってしまったというのです。
「神経にソルビトールが入って麻痺している足の筋肉を3時間も揉むなんて言語道断、歩けなくなるのは当たり前です。だけど、一過性だから一夜もすれば回復しますから安心してください」と説明しました。
翌日から週1回の治療が4ヶ月続きました。レッグチェックイーブンのときは膵臓のツボ刺激療法をしました。レッグチェックイーブンが1ヶ月半続くと、食後の血糖値が180まで下がりました。しかし、その後1回ズレて短足となったのでAOTアジャストを加えました。
辻先生がインシュリン自己注射の量を徐々に減らしてくださり、4ヶ月後には血糖値が正常となったTさんは退院しました。
Tさんの骨格異常が両側頸椎症候群(BCS)のない状態だったのが幸いしてAOTで治りました。もし、BCSのある状態でしたら決して治ることはなかったでしょう。
それから1年後の平成5年8月、田端駅の近くで仕事帰りのTさんに会いました。元気のようにお見受けしましたが「腰が少し痛くなったのでまた伺います」と彼は言いました。しかし、私はオフィスを田端から早稲田に移していましたので、そのせいかTさんは来る事はありませんでした。